任意整理における2つのデメリットと3つのメリット

任意整理は、収入が下がったなどの理由で借金の返済が苦しくなった人に適した借金問題の解決方法です。任意整理をすることで、今後支払う予定の利息をカットして返済期間を延ばすことで毎月の返済額を減らせる可能性があります。

ただし、任意整理にはデメリットもあるので、詳しく調べることが重要です。記事では、任意整理のデメリットやメリットを詳しく解説しています。借金返済に悩んでいる人は、必ず読んでみてください。

目次

任意整理のデメリット(2つ)

ブラックリストに載る

任意整理はブラックリストに載るデメリットがあります。ブラックリストに載ると、5年間はクレジットカードやローンなどを申し込む際に審査が厳しくなり、保証人になれなくなる可能性があります。

しかし、任意整理をした人だけが影響を受けるので、家族には影響はありません。任意整理をする前には、必ずブラックリストに載るリスクを知っておくことが大切です。

安定した収入がなければできない

任意整理は安定した収入がなければできないといったデメリットがあります。任意整理は返済期間を延ばすことで毎月の返済額を減らすことができますが、借金の元本を減らす手続きではありません。

収入が不安定である場合、任意整理後も返済することができないため、任意整理をするためには安定した収入が必要です。

任意整理のメリット(3つ)

今後支払う予定の利息をなくせる

任意整理は今後支払う予定の利息をカットすることができる手続きです。

例えば、アコムで100万円を借りると15%の金利が発生します。返済する際に借金の返済とあわせて利息を支払う必要がありますが、任意整理をすることで、今後15%の金利を支払う必要がなくなり、借金の元本のみを返済することができるようになります。

いつまでも完済できずに苦しい返済を続けなければいけない原因となっている金利をカットできるので、借金問題の解決に近づけることができます。

毎月の返済額が少なくなる

任意整理は今後支払う予定の利息をカットするだけでなく、返済期間を延ばして毎月の返済額を減らすことができます。

返済する必要のある借金の残高を3年~5年程に延ばすことができるので、借金の金利や残高によっては現在の収入で無理なく返済することができるようになります。

生活費や借金の返済に追われなくなり、新しい借り入れをする必要もなくなるメリットが得られるので、経済状況を考慮して無理のない返済計画を立てていきましょう。

過払い金を取り戻せる場合がある

任意整理の手続きの際に、過払い金が発生していることが分かれば、過払い金を取り戻せる可能性があります。過払い金とは、法律で定められた上限金利を超えて払いすぎた利息のことで、2007年以前に借り入れをしている方は、過払い金が発生している可能性があります。

過払い金の計算や過払い金返還請求の手続きは、弁護士や司法書士に依頼することで、過払い金があるかを確認することができます。

任意整理をしない方がいいケース

返済し始めてから1年未満の借金

借金を返済し始めてから1年未満の借金を任意整理しても、毎月の返済額を減らすことができない可能性があります。

返済期間が1年未満の場合、貸金業者の利益になる利息が十分に得られていない状況であることと、返済実績がないとみなされるため、借金の返済期間を2年程度しか伸ばすことができない、遅延損害金をカットしてくれないなど和解条件が厳しくなる可能性があります。

突然収入が減ってしまったなどの都合があれば任意整理を検討した方がいいですが、任意整理のメリットを十分に得ながら借金問題を解決したいのであれば返済実績のある借金を任意整理するべきです。

残りの返済期間が6年以上の借金

返済期間が6年以上ある借金を任意整理すると、今後支払う予定の利息をかっとすることができますが、6年以上あった残りの返済期間が3年~5年程度に短くなるため、毎月の返済額が大きく変わらない場合があります。

例えば、奨学金や住宅ローン、自動車ローンなど長期にわたって返済する前提の借金は金利が低く設定されているため、任意整理することで毎月の返済額が上がる可能性があります。

返済期間が6年以上もある借金は、慎重に検討してから任意整理をすることが良いでしょう。

残りの返済額が15万円以下の借金

残りの返済額が15万円以下の借金は、任意整理をしても今後支払う予定のわずかな利息をカットして毎月の返済額を減らせるだけであって、大きなメリットは得られません。

また、任意整理を弁護士や司法書士に依頼する場合、相談料や着手金などの費用がかかります。それに加えて、貸金業者との交渉で和解できた場合には、基本報酬や減額報酬などがかかることもあります。

毎月の返済額を減らすことができたとしても、弁護士や司法書士に支払う費用が高くなってしまうことがあるため、残りの返済額が15万円以下の借金は任意整理しない方がいいと言われています。

任意整理を自分でやるデメリット

任意整理は弁護士や司法書士に依頼して手続きを進めることができますが、自分で手続きすることもできます。自分で任意整理することで、事務所に支払う費用をかけずに手続きできるメリットがありますが、デメリットが大きいので事前に確認するべきです。

毎月の返済額が減らせない

任意整理では、貸金業者に遅延損害金や今後支払う予定の利息のカット、返済期間を延ばす交渉をする必要がありますが、個人で交渉してしまうと、貸金業者が応じてくれないことがあります。

また、任意整理に応じてくれたとしても、遅延損害金をカットできない、今後支払う予定の利息をカットできない、過払い金の返還に応じてくれない、返済期間を延ばせないといった結果になる可能性が高いです。

手間や時間がかかる上に、弁護士や司法書士に依頼する場合と同じような結果を得られない可能性が高いため、債務整理を得意とする弁護士や司法書士に依頼した方が満足のいく結果を得られる可能性が高いです。

借金があることが家族にバレる

貸金業者から、郵便や電話などで連絡が来ることがあります。郵便や電話を自宅に住んでいる同居人が受け取ってしまうと、借金をしていることがバレてしまう可能性があります。

家族に借金をバレたくない方は、弁護士や司法書士に依頼するようにしてください。

任意整理を弁護士や司法書士に依頼するメリット

弁護士や司法書士に依頼をしたくても、手続きにかかる費用を気にして依頼をためらってしまうことがあるかもしれません。任意整理を弁護士や司法書士に依頼すると費用がかかりますが、それ以上に得られるメリットが大きいです。

毎月の返済額を多く減らせる

任意整理は貸金業者と直接交渉をする手続きであるため、依頼者にとって有利な条件を貸金業者に提案する力がとても重要になります。

任意整理の経験が豊富な弁護士・司法書士に依頼すると、強気な貸金業者を相手にしても対等に交渉することができて、結果的に今後支払う予定の利息をカットして、返済期間を延ばして毎月の返済額を減らすことができます。

任意整理は3年~5年に返済期間を延ばす手続きですが、貸金業者によっては返済期間を5年よりも長く延ばせるケースがあるので、自分で手続きをする場合よりも大きなメリットを得ることができます。

返済が一時的にストップできる

任意整理を弁護士・司法書士に依頼すると返済が一時的にストップできます。

依頼した弁護士・司法書士が任意整理の手続きを開始する旨が書かれている「受任通知」を貸金業者に送ることで、依頼者は貸金業者からの督促が止まり、借金の返済が一時的にストップします。

貸金業者から郵送や電話が直接来なくなるので、家族にバレるリスクが低くなり、また、一時的に返済が止まるので、任意整理後に再開する返済の準備を整えることができます。

忙しい人でも手間をかけずにできる

弁護士や司法書士に任意整理を依頼すると、任意整理が終わるまでの間、貸金業者とのやり取りから交渉までの手続きを自分でする必要がなくなります。

自分で任意整理をすると、借金の返済や貸金業者からの督促を止めることができない状況で、支払いすぎた利息(過払い金)の有無を確認するために引き直し計算をおこなったり、貸金業者との交渉をしたり、合意書ををさくせいしたりする手間がかかります。

手間をかけずに任意整理するなら、任意整理のプロである弁護士や司法書士に依頼をするべきです。

任意整理のデメリットでよくある質問

任意整理のデメリットって?

任意整理のデメリットは「ブラックリストに載る」、「安定した収入がなければできない」の2つです。任意整理にはデメリットがある一方でメリットもたくさんあるので、任意整理を検討している人は「任意整理のメリット(3つ)」もご参照ください。

任意整理は自分でやると危ない?

任意整理は個人でもできますが、貸金業者への遅延損害金や今後支払う予定の利息、返済期間の延長といった交渉をする際に、個人で交渉してしまうと貸金業者が応じてくれないことがよくあります。

弁護士や司法書士といった専門家にやってもらうとそのリスクが軽減されます。「任意整理を弁護士や司法書士に依頼するメリット」で詳しく解説しています。

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